会員の愛刀紹介シリーズPart2:女性剣士が選んだ究極の実戦刀「同田貫國吉」

こんにちは、不老会です!

以前のブログでお届けした「会員の愛刀紹介シリーズ:元亀頃の長船祐定」、大変ご好評をいただきました。ご自身の「相棒」となる刀の歴史を知り、共に稽古に励む喜びが少しでも伝わっていたら嬉しいです。

さて、今回はお待ちかねの「会員の愛刀紹介シリーズ」第2弾! 今回ご紹介するのは、当会で日々熱心に稽古に励む女性会員の愛刀です。華奢な女性剣士が、一体どんな刀を振るっているのか…?

登場するのは、なんとあの有名な「同田貫(どうたぬき)」です!

質実剛健!加藤清正も愛した「同田貫」

時代劇や漫画(特に『子連れ狼』の胴太貫が有名ですね!)などで、一度はその名を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。

今回ご紹介するのは、そんな「同田貫國吉(どうたぬき くによし)」の作です。 同田貫派は、室町時代末期から江戸時代にかけて、九州の肥後国(現在の熊本県)菊池を拠点に活躍した刀工群です。あの戦国武将・加藤清正の抱え鍛冶としても知られています。

彼らが打つ刀の最大の特徴は、「究極の実用性」。 美術品としての華美な装飾を排し、ただひたすらに「折れず、曲がらず、よく切れる」という戦場での絶対的な信頼性を追求しました。兜(かぶと)を割るほどの強度を持つと言われ、まさに武士のための「究極の実戦刀」です。

写真で見る「同田貫國吉」の凄みと美しさ

今回ご提供いただいたお写真から、その魅力に迫ってみましょう。

力強い銘が刻まれた茎(なかご) 刀の持ち手部分に隠れる茎(なかご)の写真には、「九州肥後同田貫…國吉」という力強い銘(サイン)がしっかりと刻まれています。錆の色合いからも、この刀がくぐり抜けてきた長い年月と歴史の重みがひしひしと伝わってきます。

凄みを湛えた地鉄と刃文 前回の長船祐定の華やかな「丁子乱れ」とは対照的に、こちらの刀身はスッと真っ直ぐに伸びた「直刃調(すぐはちょう)」。光の反射で見える地鉄(じがね)の精緻な鍛え目と、すっきりとした刃文には、一切の無駄を削ぎ落とした「機能美」の極致があります。切先(きっさき)に至るまで、静かで冷たい凄みを放っています。

渋さと品格を兼ね備えた拵え(こしらえ) 刀装具も見逃せません。鍔(つば)は、卍(まんじ)や雲のような意匠が透かし彫りにされた鉄鍔。派手さはありませんが、同田貫の武骨な刀身にぴったりの重厚感です。 一方で、柄(つか)をしっかりと握る彼女の手元をよく見ると、黒く引き締まった柄糸の隙間から、龍(あるいは獅子)をあしらった精巧な目貫(めぬき)が覗いています。渋さの中にも凛とした美しさがあり、持ち主のセンスが光っていますね。

「刀の重み」と共に成長する女性剣士

「同田貫=重くてゴツい、力のある男性向けの刀」というイメージを持たれがちですが、当会の彼女はこの名刀を見事に使いこなしています。

たしかに同田貫は身幅も広く、ずっしりとした重みがあります。しかし、だからこそ正しい太刀筋(たちすじ)で振らなければ上手く扱うことはできません。彼女は、「この刀の歴史と重さに負けないよう、正しい身体の使い方を意識して稽古しています」と語ってくれました。

刀の自重を活かした無駄のない動き、そして真剣ならではの空気を裂く鋭い刃音。彼女が同田貫を上段に振りかぶり、スッと振り下ろす姿は、見る者をハッとさせるほどの気迫に満ちています。

まとめ —— 刀と剣士の美しい関係

自分とは対極にあるような「質実剛健」な刀をあえて選び、それに己の技量を追いつかせようと日々研鑽を積む。これもまた、居合道という武道の素晴らしい一面です。

歴史ある真剣は、ただの道具ではなく、時に剣士を育ててくれる「厳しくも優しい師匠」のような存在なのかもしれません。

不老会では、老若男女問わず、それぞれが自分自身の目標や体格に合った刀(模擬刀・真剣)と向き合いながら、楽しく、そして真剣に汗を流しています。 「いつか自分も、こんな名刀を振ってみたい!」と思った方は、ぜひお気軽に道場へ見学にいらしてくださいね。

もちろん、今回の同田貫の拵え作成は社長にお任せしています!

次回のブログも、どうぞお楽しみに!

「会員の愛刀紹介シリーズPart2:女性剣士が選んだ究極の実戦刀「同田貫國吉」」への2件のフィードバック

    1. いつもありがとうございます!
      同田貫の本物はこの一振りだけですが、模擬刀では利用しております!
      同田貫は、とても良いですね!

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