心はひろーく。――目付について

こんにちは!不老会です。

立春をすぎて、少し暖かい日も出てきていますが、皆さま稽古の調子はいかがでしょうか?

今日は、最近私が稽古の中で改めてその奥深さに気づかされた、「目付(めつけ)」についてお話しさせてください。

黒目は動かさず、景色を「ワイド」にする

居合の稽古で大切な視線の使い方。 先生からは、「黒目は動かさずに、でも全体がしっかり見えるように」とご指導いただいていますよね。

これ、実は宮本武蔵が『五輪書』の中で説いた、こんな言葉に通じているんです。

表面的な動きを追う「見の目」は控えめにして、本質を捉える「観の目」を強く持て、という教え。 つい何かに反応して黒目を動かしたくなりますが、そこをぐっとこらえて、パノラマ写真を撮るように視界を広げてみると……不思議なことに、かえって周りの変化に素早く反応できる気がしてきます。

「黒目を固定することで、かえって意識が自由になる」 そんな武蔵の境地をちょっとだけ覗き見しているような、不思議なワクワク感があるんです。

「目は、観の目つよく、見の目弱く……」

2月の澄んだ空気の中で、視野を広げる

今の時期、夜間の稽古などだとキーンと冷えた道場は余計な雑音がなく、自分の視線がどこに向いているかが、いつもよりハッキリ感じられる気がします。

特定の場所を追うのではなく、道場の空気の揺らぎまでを、視界全体でフワッと捉える。 それができた瞬間、自分の周りの空間がパッと広がるような、心地よい開放感があるんです。

「これだ!」と思っても、次の瞬間にはまた視線がどこかを追いかけていたりして(笑)、この試行錯誤こそが、居合という底なしの「沼」の楽しさですね。

視野を広く持って、春を待ちましょう

まだまだ修行中の身ではありますが、こうして皆さんと一緒に「武蔵の視点」を追い求め、一歩ずつ進んでいく時間は、何より贅沢な時間だなと感じています。

春はもうすぐそこ。 冬の終わりの澄んだ空気の中で、共に視野を広く、心も晴れやかに稽古に励んでいきましょう!

次回の稽古でも、皆さんの元気な姿にお会いできるのを楽しみにしています。

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